ありさとのたんぶら
萩尾 つまり、幻想とは何かという問題なんでしょね。私は、生きている世界と死んでしまった世界の間にある亜空間が幻想で、「生」「死」「幻想」の三つの頂点で三角形を形作っていると思っているんです。現実と死だけだったら、宗教や夢はいらない。現実でない何かが必要になって、もう一つの幻想の点が生まれ、それは希望や未来だったり、死と現実を行き来する幽霊やお化けであったりする。