ありさとのたんぶら
パタリロは子供だが、いちゃもんをつけるコマでは、
  「えらい言われ方やんけ われ」
と突如、関西弁をしゃべる。その頬にはいつの間にか刀傷ができており、キセルタバコ、サングラス、ド派手なコートなど、或る種の関西やくざを思わせる姿に変身している。そして、続くコマでは何事もなかったかのように、元の(共通語の)子供の姿に戻っている。
 このような「コマ間のすばやい変身」は、おそらく世界じゅうの読者を悩ます、不可解な謎に違いない。では、なぜ日本の私たちはこの謎を謎とも思わず、すんなり理解できるのか?
 それは、私たちがコミュニケーション行動とキャラクタの原則的連動を知っているからであり、さらに「『いちゃもんつけ』というコミュニケーション行動は、やくざの得意技だ」という日本の常識に思い当たれるからである。マライヒにいちゃもんをつけるにあたって、パタリロは、いちゃもんつけを得意技とする『関西やくざ』キャラを発動させ、これが言語~非言語行動の全面に影響したというのが問題のコマである。

Sanseido Word-Wise Web [三省堂辞書サイト] » 日本語社会 のぞきキャラくり 第12回 変身!

非日本語ネイティブのマンガ読みの人に、このコマの意味がわかるかどうか聞いてみたいところであります。